第11章 真夏の夜の訪問者 後編
シンと静まった部屋。
バニーをよくよく見てみると……
なんだか、目の下にクマができていて、頰も少し痩けている気がする……
おまけに無精髭まで……
そんなバニーを見るのは、初めてだった。
「貴方……酷い顔してますね……」
「へ?俺っ?」
「目の下にクマが出来て……無精髭まで……」
思わず両手でパッと顔を押さえた!
「う、ウソッ!てか、バニーもだぞ!?」
俺もさっきから思っていたことを伝えると
「えっ!?まさか、僕がっ!?」
バニーが何処からか、パッと小さな鏡を出して自分の顔を映している。
いや、バニー……持ち歩いてんの?そんなの!?
「……貴方のせいですよっ!」
「へ?俺っ?」
「何度も何度も、それはホントにしつこく……」
バニーのヤツ、顔を真っ赤にして怒ってくるけど……
「いやいやいや!それはこっちのセリフだって!!!」
………………
そして黙って見つめ合ってる、けど……
てゆーかさー
やっぱお互い、同じコトしてんだよなッ!?
コレッて!?