第11章 真夏の夜の訪問者 後編
ナンだこれ……
いや、それより……
穴はある。しっかり、ケツのとこにあるんだ。
でも中に入っている液体を出してみようと、人形を振ってみても
1ミリとも出ない。
構造を見ようと、俺はそのケツについた穴をじっくり見つめた。
「こ、虎徹さん……あなた、そんな趣味が……」
バニーが何故か恥ずかしそうに、俺の様子を見ている。
「ば、ばかっ!ねーよ!そんな趣味っ!!!」
そんなことより
これ……
中には入るようになっているのに、外には出ない作りになっていないか!?
あ!そう言えば、目からも水が抜けたな!
俺はガラス玉で出来た琥珀色の目をした《コテツ》の、睫毛を閉じたり開けたりするんだけど……
その液体は、どうやら首のところで止まっているようで、頭にまで入ってきていないようだった。
《バニー》は!?
《バニー》のパンツも脱がせて、ケツを見ようとしたら……
ん?
ナンだこれ。俺のとえらい差がねーかッ!?
《バニー》に付いたナニは、人形には似つかわしくないサイズのモノが付属してある……
《コテツ》とつい比べてしまって、軽くショックを受けちまったが……
この人形もやっぱり……
同じような造りになっていて、中に入っている液体が出てくる感じはない。
水よりも重い……少しドロッとした感じの……
しかも俺の持っていた人形よりも、なんだか沢山の液体が入っている感じだ……
この液体……
まさか……