第9章 虎徹さんの恋人
「な、何するんですかっ!」
バニーのヤツ、必死で身体を曲げて手で隠そうとしてる。うーん。流石にいつも鍛えてるだけあって、腹筋が効いている。
でもな、今のお前はバービーサイズ。俺の力に敵うはずな……
「え!」「わっ……」
ゴチン!!!
と言う大きな鈍い音、そして
バシャンッ
と、大きな水しぶきをたてて……
そう、バニーは俺が足を持った逆さ吊りの状態で、突然いつものサイズに戻っちまった!!!
「わ、悪い!!!大丈夫かっ!?」
「プハッ!」
バスタブの底に頭を打ち付け、足は俺の肩にかかっている。
バニーは体勢を整えると……
「貴方、僕に何てことしてくれるんですか?」
うわーめっちゃ怒ってるわ、バニーちゃん……
「え?と、ゴメンね?」
「そんな可愛く謝っても、許しませんよ」
あ、ダメか。やっぱ。んじゃ次は……
「なんでお前も急に元に戻るんだよっ!」
「今度は逆ギレですか?」
「うっ……」
「どう考えても、僕が怒るところでしょう……」
そう言ってバニーがバスタブの栓をポンッと抜いた。
「え?何で!?何で抜くの!?バニーちゃん!?」
「僕はもう充分浸かったので」
「いやっ、俺はまだ……!イテッ!!!」
ゴンっ!と大きな音がした。
バニーのやつが、俺の両足をグイッとひっぱったからその勢いで俺はバスタブに頭をぶつけちまった。
「あ!こらっ!」
バニーが俺の股に顔を埋めている!