第9章 虎徹さんの恋人
「なんか今日、暑かったから、先に風呂はいるかー」
「えっ!?僕はあんな小さなカップはイヤですよ!」
「お前にそんなことしねーよ」
ま、シュテルンビルトの王子様、BBJに目玉親父のマネなんてさせらんねーよな。どっちかって言ったら、鬼太郎…………
ぷっ
思わずバニーが片目を隠して、ちゃんちゃんこ着てる姿を想像したら、吹いちまった。
いや、案外イケるんじゃないか!?
「虎徹さん、僕と一緒にお風呂入るのそんなに嬉しいんですか?」
「へ?いや、別に?」
うっ……
めっちゃ睨んできてんじゃん。バニーちゃんっ!
「……い、いや、嬉しいな~バニーちゃん、でっかいお風呂だぞ~」
「……なんですか、今の間は」
「べっつに~、早く入ろうぜ~」
俺はいそいそと服を脱ぐと、バニーを抱えてバスルームに入って行った。
洗面器にお湯を張って、
「バニー、こっち入る?」
「うーん、いえ、少し泳ごうかな」
「え?」
そう言うとバニーは、バスタブの縁から飛び込んだ。
小さな水しぶきをたてて、気持ち良さそうに泳いでいる……
けど……
バニーちゃん、フル○ンだよねっ!?
いくらなんでも、無防備過ぎない!?
でも少し泳ぐと
「なんか湯あたりしそうです……」
そう言うと少し赤い顔をして、俺の腕を登り、またバスタブの縁に戻ると足を組んで座った……
グラビアかっ!?
なんて、心の中でツッこんでみたら、なんか……なんか……ちょっと……気になってきちまった。
「なぁ、バニー」
「はい?」
「ソコ、どーなってんの?」
「は?」
「ちょっと見せて」
「はぁっ!?」
俺はバニーの両足を指でつまんで、逆さにぶら下げた。