第8章 バニーちゃんの恋人
小さくても、虎徹さんは虎徹さんのまま!
そんなセクシーな姿を人前で曝すなんてっ!!!
タオルで、周りを囲って皆の視線から(特にファイヤーさん)、虎徹さんを守った。
でも……上からチラッと覗き見ると
丁度、上を向いていた虎徹さんと目が、バチっと合った!
「バニーちゃんのエッチ!」
「な、な……」
僕は顔を真っ赤にして俯いた。
良かった……タオルで隠してて。
「何よーハンサムだけ!服を用意したのアタシよォ?見る権利あると思うわっ!」
「何言ってるんですか!?ダメですよっ!」
僕とファイヤーさんが、ぎゃあぎゃあ言ってると
「おい、着替えたぞ」
ひょこっと顔を出した虎徹さんは、フォーマルスーツを着こなしている……
「これなら、カップルに見えんだろ?」
そう言ってバービー人形と肩を組む虎徹さん……
『父兄参観……』
皆の声が揃ってしまった……
いやいやいやいや!
違う僕の意見は違う!!!
何を着ても格好良く着こなす虎徹さん。
ま、僕のようにスタイリッシュとまでは、いかないけれど……
スタイルの良さが、際立って……
思わず、僕はパッとバービー人形を掴むと……
放り投げていた……