第8章 バニーちゃんの恋人
折紙先輩がいつのまにかトレーニングルームを出ていたようで、何かを手にして戻ってきた。
「はい、タイガーさん!やっぱりコレ必要ですよね!僕のポーターから持ってきましたよ!」
「お!さすが折紙っ!気が利くなぁ~」
「後で写真、送って下さいね」
「おう!任しとけっ!それ、バニー預かっといてくれ」
「え、えぇ……」
僕は何故か、折紙先輩から、木のカップのような物を預かった……
「バーナビーさん、これですよ、これ」
折紙さんが、タブレットである動画を僕に見せてくれた。
それは、日本のアニメで凄く有名なモノらしい。
そうか、親父と言うのはこの目玉で、虎徹さんはこのヒト(?)のモノマネをしていたのか。
ようやく僕は納得した。
その後、虎徹さんをテーブルに乗せると、僕はせっかくここまで来たので、トレーニングを始めた。
虎徹さんは、僕が用意したタオルを敷き詰めたカゴの中に入って、じーーーっと僕を見ているようだ。
うっ…………
小さくても……虎徹さんに、じっと見られていると思うと……
ダメだ!集中できないっ!!!
と、思った瞬間
今度は大きな叫び声が聞こえてきたっ!
「きゃあーーーー!!!何コレッ!!!」