第8章 バニーちゃんの恋人
「で?いつ戻るのそれ……」
ロイズさんが、僕の胸ポケットにいる虎徹さんを指差して言った。
「NEXTの専門医で診てもらったら、たぶん数時間~1日ほど……だそうです……」
「ま、バーナビー君じゃなくて良かったですよ」
それを聞いて胸ポケットで、軽く暴れる虎徹さん。
「くすぐったいから、じっとしてて下さいっ」
少し強い口調でそう言うと、シュンとして、僕のポケットの中に入って行く…………
可愛い過ぎるだろ!?
なんだこのオジさんは!?
「ま、とにかく元にもどるまで虎徹君は休んでもらって、バーナビー君、その分よろしくね」
「はい」
虎徹さんは、ムクレタのか顔を出さない。
ま、いいですよ。その可愛いらしい姿はあまり誰にも見られたくないんでね。
ロイズさんのオフィスを出ると
「俺だって、好きでこんな能力にかかったんじゃない」
なんて吠えてるけど、小さい声なので気にならない。
すると僕の肩に登って、耳元で
「トレセン行こうぜー誰か来てるだろ」
「えっ?」
この可愛い虎徹さんを見せるんですか!?
あーーー
イヤな予感しかしない。