第8章 バニーちゃんの恋人
「ここっ!下ッ!バニー!!!」
「えっ!?」
僕が下に目線をやると
必死に僕の脚を掴んで登ってくる、虎徹さんがいる!?
頭の中がぐるぐるしていると、今度はピョンピョンと跳ねながら、設置してあったテーブルに登り
「おばちゃ~ん……能力発動しちゃダメでしょ~!?」
「ご、ごめんなさいっ!!!嬉しすぎてっ!!!」
…………
そう、目の前には
バービー人形sizeになった、虎徹さんがいた。
後ろに控えていた、ロイズさんが飛んできた!!!
「今日の握手会は、終了です!!!」
会場中に大ブーイングが起こる中、僕はサッと虎徹さんを手にとり、胸のポケットに押し込めた。