• テキストサイズ

君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第8章 バニーちゃんの恋人


休日の晴天。

こんな日に僕たちは

ヒーローイベントで、大勢のファンと握手をしている。

今日はヒーロースーツを着ていない。
虎徹さんは、もちろんアイパッチは着けているんだけど……


僕の前に沢山並んでいる人集りを見て、虎徹さんが

「バニーちゃんの列、若い女のコ多いのな」

「えぇ。まぁ……それよりも、虎徹さんは……」


ちっ


思わず心の中で悪態をつく。


虎徹さん目当ての男性ばっかりじゃないかぁ!!!

なんだアイツっ!!!さっきから、嫌らしい目で虎徹さんの腰をじっと見て!!!

くそっ!

そんなとこ、じっと見ていいのは僕だけなのにっ!



「おい!おい!バニー……」


思わずハッとした。

しまった、殺気が隠せなかったか!?焦って横にいる虎徹さんに、張り付いた笑顔を見せようと向いた……


あれ?


「こて……いや、あれ?タイガー……?」


さっきまで横にいたはずの、虎徹さんがいない。

すると虎徹さんの列に並んでいた、数少ない女性ファンと思われるおばさんが、カタカタと震えている。


青白く発光しながら……



まさかっ!?



/ 429ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp