• テキストサイズ

君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第7章 dandelion ~love's oracle~ Ⅱ


「お母様、お嬢さんに腕のいいカウンセラーを紹介しますわ」

「え?でも、もう、私達も色々な方に診ていただいたんです……」

「そうですね……少し荒治療になるかも知れませんが……でも必ずお嬢さんの為になるはずです」

アニエスがママの手を握って説得にあたる。


あーこれ……

視聴率、獲れるって踏んだな。


でも、の為だ。


「俺からもお願いします。にもう一度、色のある鮮やかな世界を見せてやりてぇ……」


俺は頭を下げた。


「娘の顔も名前も、テレビには出しません。もし目が見えないままなら、このお話自体、無かったことにして頂けますか?」

「それじゃあ」
俺はママの顔を見た!


「ゴールデンライアン。私は貴方を信じます。必ず娘のヒーローでいて下さい」


「はいっ!」


そこから俺たちは、急ピッチで事を運んだ。


俺は新天地へ行く前に、姑息な犯罪者集団を捕まえるという体で、撮影に協力をした。

実際に犯人には、他の誰よりも憎しみを抱いている。

こんな感情は、生まれて初めてだ。

何がなんでもの幸せを奪ったヤツらを、取っ捕まえたかったんだ。

そして治療をするためのへの付き添いは、バーナビーとタイガーに任せたんだ。

お節介なあの二人にピッタリの仕事だろ?



/ 429ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp