• テキストサイズ

君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第7章 dandelion ~love's oracle~ Ⅱ


アニエスに指定された場所へ、息を切らせた俺たちが到着した。
俺たちの顔を見た瞬間、アニエスが言った。

「単刀直入に言うわ」

3人がゴクッと息を飲む。

「犯人はNEXTじゃないの。だからもう、この件からは手を引こうと思って……」


『えっ』


3人の声が揃った。

トリオ組んだ覚えはないけど、何故かよく声が揃う。

いや、そんなことより

「どーゆうことだ?」
俺は声を荒らげて聞いた。


「正確には、彼女の目が見えなくなったのはNEXTのせいじゃないの。」

「どーゆうことだよ、それ」

「NEXTの仕業だったら、もっと話題になっているはずよ。きっと他にも被害者が出てくるでしょうし」

……確かにな。俺は黙って聞いていた。

「正直、ただのレイプ犯を追うってのは、警察の仕事。ヒーローの仕事じゃないのよ。私達には、そこまで踏み込む権利がないの」

「そんなっ!」
バーナビーが食い下がる。

「でもね、このレイプ犯。よくよく調べるとどうやらNEXTを仲間にしていたようなの。どうやら気の弱い男みたいで……ただね、ほんと……」


「ほんと……なんだよ!?」

続きを言わないアニエスに、オッサンが熱くなって言った。





/ 429ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp