第6章 dandelion ～love's oracle～ Ⅰ

「犯人、なかなか捕まらないわ。ヒーロー全員揃ったのに……」

「ふ～ん」

「あら、もうそんなに用意してるの？まだ、早いんじゃない？」

「……変じゃない？」

「ふふ、大丈夫よ。でも、まだ約束の時間まで3時間以上あるわよ。ちょっと座ってお茶でも飲みましょう？」

「……そんなにあるの？なんだか落ち着かない……」


その時、テレビから


『おおーっと！バーナビー！ライアンのサポートで犯人確保かぁ～！？』


大きな声が聞こえてきた。


次の瞬間


『ライアンっ！！！』


テレビから、バーナビーが叫ぶ声が聞こえた。


「何？」

「やだっ……」


画面がパッと切り替わった。


「何？どうしたの？ライアン」
心配そうなの声に

「たぶん……画面が切り替わったから、わからないけど……足元が崩れたような……」
テレビをじっと見ていた母が答える。

『画像が乱れて、申し訳ございませんでしたぁ～！バーナビー犯人確保ぉ～！！！200ポイントゲット！しかし、先ほどパートナーのライアンがケガを負ってしまったようで、直ぐ様そちらに駆け付けています！』


「あら……やっぱり……大丈夫かしらね？」

「うん……」





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