第6章 dandelion ~love's oracle~ Ⅰ
「?こそ、いいのか?」
「私!?いいに決まってる!」
「ははっ!そうか!何か旨いモンでも食いに行くか?」
「うん!あ、でも、私……ケータイとか持ってないの……」
「あー……じゃあ、もし、万が一お互い急用が入った時は……10分以上待つのは止めよう」
「えっ!?短くない!?」
「俺、10分待てねーかも……」
「……絶対、先に来て待つ」
「ははっ。ダメだ。アンタになら待っててやるから、時間通りでいい」
「」
「悪ィ、。焦らなくていいからな」
「うん……約束だね……」
「あぁ……」
平日の真っ昼間の公園で、俺はなんでこんな約束してんだ!?
この俺様が、こんなお子様みたいなデートの約束……なんて……
誰かに見られたら………………
見、見てる………………
タイガーのおっさんと千代紙…………
そして
バーナビー…………
しかも、めっちゃニヤニヤして、少し遠くから見て……
あ、やっと向こうに行きやがった……
「ライアン?どうかした?」
「いや、ナンもねー」
ま、いっか。
たまには俺も、プラトニックで。
俺とは、日にちと時間を決めると、また、他愛ない話で盛り上がった。