第7章 【文スト】Gravity【中原中也】
「…これ以上したら、脱水になるか」
やっと引き抜かれた指が
私の太ももに添えられる
熱くなった体に濡れたその手は冷たくて気持ちがいい
途端、体が一気に軽くなって
能力を解除されたんだと分かった
『…っわ……』
フワリと持ち上げられて向かい合うように中也の上に座らされる
「手前は能力使わねぇでも
羽みてぇに軽いな」
『んっ…♡』
落とされていく腰の間で中也のモノが中に入っていく
こんな華奢な体に対して付いている男根は巨悪で凶暴だ
『ふ…ぁあ…』
お腹に感じる圧迫感
最初の頃は痛くて、全部入らなくて
徐々に慣らしてくれたことを思い出す
「っ…入ったぞ
でもやっぱキツいな」
動く、と宣言されてゆっくりと揺さぶられる
下からズンズンと突かれる度に声が漏れてせまい車内に響いた
曇っていくガラスの向こうに横浜の夜景が見える
彼と私が出会って、不器用な恋をして、結ばれた場所だ
ぼんやりと、熱に浮かされながら見つめるけれど
次第に気持ちがいいせいで溢れる涙で
ぼやけて見えなくなってしまった。