第7章 【文スト】Gravity【中原中也】
窓ガラスに手を押し付けると
私たちの息遣いのせいで曇った窓にてあとが付いた
車はギシギシって、外から見ても揺れてしまっているだろう
そんなの、絶対にエッチしてるってバレてしまう。
それでも、誰かに見られてしまったとしても
中也のおちんちんでオナホみたいに扱われて、中を突かれるのはやめられないし
喘ぐのも、やめられない
『…あ♡ちゅや♡ちゅーやぁ♡』
「ゆりな…ぜってぇ離さねぇから…」
あぁ…重い
中也の愛は重力なんかよりも何倍も重い
掴まれた腰は痛いし
流石に今日はすごいけれど
一方的に犯されるのも、結構よくあることだ
中也は、視界の目の前で揺れる
ゆりなの胸元に噛み付いた
そしてねっとりと舌先で愛撫し始める。
『うっ…あぁ♡』
気持ちのいいはずなのに泣きそうな声しか出ない
「…ゆりな」
甘い声で名前を呼ばれたから、跨ったまま見下ろすと綺麗な瞳と目が合って
そのまま、ぎゅうううって膣内を締め付けてしまう。
「ちょ…いきなり締めすぎだ…!」
『ごめ…でも…むりっ…つっ♡♡♡』
中でビクビクして、中也のが流れ込んでくる…
あ……中に出されてる
って思った
すごくあったかい
微睡みそうな熱の中で、低く中也の声が響く
「人ってのは…誰か一人の人間を
捜しあてるために生きてんじゃねぇかと思う時がある」
中也の肩にもたれかかったまま、返事もせずに耳だけを傾けると
言葉は続く。
「俺の捜しあてたのが、ゆりな…お前でよかったよ」
なんて綺麗な愛の言葉なんだろう。
そんな言葉を貰える私は幸せだ。
ゆりなは、そんな深く重い愛に呑まれるように眠りについた。