第2章 【爆豪勝己】甘い香り【R指定】
「今日、このまま泊まっていっていいか?」
『うん…』
時計を見ると11時を超えていた。
ゆりなを抱きしめて布団に潜りこむ
ぎゅう…と抱きしめると、ゆりながクスクス笑った
「あ?んだよ…」
『勝己くん、すごく甘い香りするよね』
「あぁ…ニトロのな」
『このまま朝が来たら、私もこの香りになってるのかなぁって思って』
オレの胸板にスリスリと頬をよせるゆりな
きゅうううんって音が鳴るくらい胸がときめいた
「だから!なんで!そんな可愛いんだよ!」
『へ?!ひゃうっ』
抱きしめる力を強くして、まぶたに口付けを落とす
「歌ってくれるか?
さっき歌ってた歌…」
ゆりなはにこりと微笑んで
さっきの曲を口ずさんでくれる
とろけそうな甘い声で
俺は静かに目を閉じて、その甘美な音色に包まれながら
眠りについた
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朝起きると、腕の中にスッポリと収まるゆりな
『ん…あ…かつき、おはよう』
夢かと思って自分の頬を軽く爆破する
「い、いてぇ…」
『当たり前だよ!なにしてるの!?』
「夢かと思って…」
『もぉ…』
クスクスと笑うゆりな
笑い声さえ心地いい
『よいしょっ……
服着る…』
ゆりなは起き上がって、
ズルズルとシーツを道連れにしながら、クローゼットを開く
目をやると、そこには服とともに、たくさんのライブ衣装が
「おい、それって…」
『ん?あぁ…昔の…
記念にって下さったの』
「…………」
『き、着ないよ?』
「でも、せっかくの休みだしよ」
『着ないですよ?』
オレは1着手に取って、ジリジリとゆりなに近づく
『それに、勝己くん
私のアイドル時代知らないし…』
「知らねぇから見たい」
壁に追いやられるゆりな
「オレは割と諦め悪ぃぞ?」
『うぅ………』