第21章 So Cute!【轟焦凍の場合】
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〜昼食、食堂にて〜
『すみません!ランチセットBお願いしますー』
ゆりなはニコニコとカウンターに声をかける。
《はい、お待ちどうさま!》
ゆりなにランチセットを差し出したのは、まさかのランチラッシュ。
カウンター越しに、グッと親指を立てる。
「うわぁぁぁぁ!クックヒーローランチラッシュ!いっつもはこの時間帯奥で調理中だから姿が見えないのに…!わざわざ表に出てきてくれるなんて!感激だなぁぁ!」
ゆりなの後ろに並んでいた緑谷が歓喜の悲鳴をあげた。
ゆりなは『ありがとうございます!』と言って、料金である500円玉をカウンターに置いたのだが
ランチラッシュは慌ててそのお金をゆりなに突き返した。
《お代は可愛さでいただいてるよ!》
『で、でも…』
《なんと言われても、君からお代は受け取らないからね!》
そこまで言われてしまうと、ゆりなは困ったように笑って、もう一度『ありがとうございます』と言って席に着く。
俺もあったかくない蕎麦を持って、ゆりなのいる席に行こうとしたが、もうクラスの奴らが周りを占拠していて、少し離れた席にしか座れなかった。