第21章 So Cute!【轟焦凍の場合】
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入学当日、教室に行って驚いた。
まさかのゆりなが、合格していたからだ。
『あ!轟くん!』
ゆりなはクラスメイトに囲まれている波から抜けて、俺の元に寄ると
『私も合格できたの!同じクラスで嬉しい』
と言ってきてくれた。
とりあえず、かわいすぎて辛いので片手で顔を抑えたのだが、目を瞑ったくらいではゆりなのかわいさは防御できない。
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その翌日、のこと。
「クラス委員を決めてもらう、やりたいやつ挙手しろ」
普通校ならめんどくさいと言われがちなクラス委員長だが、雄英においては違う。
皆を導く大事な役目だ。
ヒーロー志望の生徒からすれば、やりたくて当然の役職に皆手を上げる。
「あれ?ゆりなちゃんやらないの?」
ゆりなの前の席の耳郎が振り向いて聞いた。
『あー…やりたい、かなぁー』
ゆりなが控えめにおずおずと手を挙げると、全員の指先がゆりなに向かってビシッと伸びた。
「「「「口付さんでいいです」」」」
という事で委員長は、ゆりな。
投票の結果、副委員長に八百万と決定した。