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【雑多作品置き場】short story

第2章 【爆豪勝己】甘い香り【R指定】



翌日の朝



駅で待ち合わせて一緒に登校する
元トップアイドルが男と手を繋いで登校ってニュースは昨日の時点で学校中に知れ渡っていて

今日も今日とて、好奇の目が俺たちに注がれる





「昼迎えに来る」って言ったら嬉しそうに頷くゆりな

昼になって普通科の教室に向かうと
俺の顔を見るなり、赤くなりながら近づいて来る


爆豪「上いくぞ」

昨日と同じベンチに座ると
両手で弁当箱を差し出してきた


爆豪(マジで作ってきたのか…)

受け取って、フタを開けると美味しそうなおかずがたくさん詰められていて
料理をしねぇオレでも時間かかったことくらいわかる



爆豪「すげぇ」

ゆりなにつられて、いただきますと手を合わせ
口に運ぶ

爆豪「うまい」

ふつーに美味い、
ゆりなを見るとニコニコと笑って、安心したように自分の弁当を食い始めた



今まで女だろうが動物だろうが
可愛いとか、思ったことは無かった

オレにはそういった感情が破綻してんのかもって思ったこともある


けどこいつ見てたら、
一瞬一瞬にかわいいとか思って

こんなの続けてたら、まじで心臓に悪りぃ気がする


弁当に入ってるピックみたいなの物にクマ?が付いてて
それ見ただけで(かわいい)って思うとか

いや、これ自体は可愛いと思わねぇんだけど
これを選んで刺したゆりなを想像すると

愛しくてかわいくて仕方がなくなる



ぜってぇオレの頭おかしくなってんな…


こんなポワポワしたオーラ、オレの周りにある時点でおかしい




爆豪「料理、得意なのか」

気持ちを紛らわせるように話しかける

【得意っていうより、しないといけないの
両親、ずっと海外赴任で居ないから】


爆豪「マジかよ、危ねぇな」

【今はもう大丈夫
仕事辞めた時は、たくさんメディアの人来て大変だったけど】

(家割れてんのかよ…)



爆豪「今度から家まで送る、1人で帰んな、危ねぇ」



【私は嬉しいけど…】


爆豪「送らせろ」
念を押すと、ゆりなは納得したように笑った

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