• テキストサイズ

【雑多作品置き場】short story

第17章 【夜シリーズ】イロコイ2【爆豪勝己】



膝が苛立ちに揺れ始めたのを見て、私は人差し指を高く上げた。


『り、、、リシャール!もう一本お願いします』


勝己の許可を取らずに、赤毛の黒服さんに言う。

「2番テーブルの姫から、リシャールいただきましたァ!」

赤毛さんが大きく声を上げる。
あっちも、リシャール2本…こっちも2本…
これで勝己の面目が保たれるといいんだけれど……


そう思っていたら、グイッと腕を引かれて、ソファーに押し付けられた。
また、ほかの男性と話したことを怒られてしまうのだろうか…。


そう思っていると、フワリ…髪を撫でられて、固く閉じていた瞳をそろそろと開ける。



「ゆりな…テメェやるじゃねぇか」




勝己が…笑ってる


ニヤって口角を上げて。
頭を撫でられているんだって気づいたら、嬉しくて、涙が出てしまった。


「あーあー…泣いてんじゃねぇよブスが」

『ごめん…なさ…』

机の上のペーパータオルを渡されて、それで涙を拭う。


「お前は俺に惚れてりゃいいんだよ」


『うん…!うん…』


そんなことを言われたら、泣くのを止められない…。
嬉しくて、嬉しくて…。

やっぱり勝己に出会えてよかった…って思う。

絶対私がナンバーワンにしてあげるんだって…

ううん、ナンバーワンになる手伝いをさせてもらうんだって
思うんだ
/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp