第1章 【キスミー番外編】クリスマス【轟、爆豪】
砂藤の、「シュガーマン」に恥じぬ行いに
その場に居合わせたクラスメイトは歓喜し
みんなで飾りつけようという砂藤の提案で、
共同スペースまで、その焼きあがったスポンジや
ホイップクリーム、いちご、チョコレートの飾りなどを持ち運んだのだ
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「おい!爆豪もケーキの飾り付けやろうぜ!」
と上鳴が部屋に戻った爆豪を呼ぶ
「んだ、いきなり」
「砂藤がクリスマスケーキ焼いてくれたんだよ!
飾り付けみんなでするから、お前もやろうぜ」
「クリスマス…?」
爆豪は怪訝な顔をしたままカレンダーを確認する
すると、今日は12/23日、クリスマスイブの前日だ
ガバっ!といきなりベッドから起き上がる爆豪に上鳴は驚く
トレーナーの上からコートを羽織り
マフラーを手にして部屋からでる。
「え?どこ行くんだ?」
「関係ねぇだろ」
「えー、突然すぎんだろ」
苦笑いをしながら見送る上鳴の肩を、切島が叩く
「爆豪、飾り付けしねぇって?」
「んーてか、どっか出かけるらしい」
「へぇ」
もとより、彼が参加するとも思っていなかった皆は
特に気にせず作業を始めたのだが
同じように緑谷が誘った轟も、爆豪のあとを追うように
出ていったため
残されたクラスメイトは首をかしげた。