第16章 【夜シリーズ】イロコイ【上鳴電気】
ショーツの上から指で押すと
くぷん、と水気が指を包む
少しだけ芯を持っている肉芽をトントントンと指先でノックする
『ぁっ…ん……』
「声、抑えねぇと外に聞こえんぞ?」
ざわつく店内の音がドア1枚挟んで聞こえてくる
そんな異常なシチュエーションで与えられる快楽に、ゆりなはクラクラしていた
(こんな所で…私…)
腰にあたる洗面台が冷たい
のに、中はすごく熱くて、電気に教えられたばかりの快楽を感じたくて…擦り付けられた男根を強く求めてしまう
肉芽は度重なる愛撫で下着を押し上げるほど硬く主張しているし
ワンピースはくしゃくしゃに腰の周りにまとわりついていて、いっそ脱いでしまった方がまだ恥ずかしくないだろう
中途半端に身にまとった布が、さらにいやらしさを醸し出す
ずらされた下着の端から侵入してきた指が
とろとろに溶けた入口を愛撫する
『や…そこ…♡』
快楽に背筋を反らせると
冷たい鏡が背中にあたる
ここは愛し合うためのベッドなんかじゃない
さっき渡した札束が二札、電気の胸ポケットを膨らませている。
少し惨めな気持ちになって、目を背けた。
誰にも何も言わせない。
ホスト狂いって罵られても、気にしない。
私たちは本当に愛し合ってるんだから。
「俺…ゆりなのこと客だって思ってねぇから」
低く囁かれた声に目を開ける
返事をするが早いか、ゆっくりと指先が中に沈められて
浅く膣内をかき回し始めた
『っ…ぁ♡でん…き…』