第16章 【夜シリーズ】イロコイ【上鳴電気】
熱を持った太ももを撫でられ、男らしい指が短いスカートの中に滑り込む
片足を持ち上げて、高いヒールを履いた脚を洗面台にかける…
下着ごしに柔らかく肉の盛った恥丘が覗いた。
電気が股のあいだに腰を入れ、唇を甘く噛む
私はゆっくりと首元に腕を回した。
ホストクラブのトイレは、やけに暗くて、赤いランプが官能的な雰囲気を醸し出している。
きっとこういう行為をしてる客とホストなんて五万といるのだろう。
少しずらしただけで、露になる乳首を指先で弄られる
舌を絡ませる電気の口内に私の善がる声が漏れて
唇が離れ、その一つに吸い付かれて、私は口を抑えて快楽に耐えた
半分涙目で、電気を見つめると、電気は私の表情を伺いながら舌で先端を刺激する
『ぁあ…♡…』
細い首筋が上を向いてびくつく
熱くなっていく男根の裏筋を、スーツ越しに下着に擦り付けられて私はさらに体を震わせた
上を向いて尖る乳頭が、電気の唾液でいやらしく光ってる
洗面台の鏡に体を押し付けて、台の上で開いた足元の付け根に指を這わせると
そこは充分に濡れてるみたいで、ぐじゅって音を立てて、もう受け入れれそうなほどだった
「ココ、凄いことになってんね」
中指と薬指をあてがって電気が綺麗な顔でいたずらっぽく笑うから、顔が赤くなってしまった
「胸だけでこんなになるって…ドンだけ俺のこと欲しかったの?」
『だって…』
視線と口調だけが控えめで、体は電気にしがみついている
きっと、
本音は違うんだと思う。
目の前の欲に溺れてしまいたい