第15章 【爆豪勝己】学ランと機関銃【中学時代】
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家のインターフォンを鳴らすふてぶてしい男子生徒。
周囲に誰もいないことを確認してから、見られないようにドアを開ける
『来る前に連絡してって言ったのに…
それに、学生服で来るのは辞めて欲しいんだけど…』
「うるせぇ、俺に意見するな」
ゆりなを睨みつけながら白いシューズを脱いでズカズカと廊下を進む。
『直接来たの?』
「ゲーセン寄ってきた」
『そう…ならご飯まだ?作るから待ってて』
キッチンに向かおうと、したところで、腕を掴まれ、ソファーに押し倒された。
『爆豪くん…この間も言ったけれど…こういう事は、辞めにしたいの…』
「だから、俺に指図すんじゃねぇって言ってんだろ、てめぇは俺の下で喘いでりゃいいんだ
どうせそんくらいしか取得がねぇんだからよ」
学ランの男が見下しながらそんなことを言う。
熟成したコニャックみたいな魅惑の赤瞳が私の体を撫でるたびに、ゾワゾワと鳥肌がたった。
確かに彼の言うとおり、私は没個性だし教師としてもダメだ。
だからってそんな言い方しなくても…とちょっと反抗したくなって睨みつけると
「んだよ、言い返せんのか?」
と、冷たい言葉が返ってくる。
言い返せない…。
こんな性格だけれど、彼には到底及ばない。
彼は、私にはない持て余すほどの才能を持っている。
それに……こんな彼のことを、私は愛している
どうしようもなく惹かれている…
やっぱり私は教師失格だ。