第14章 【文スト】運命を見つける60秒間【江戸川乱歩】
乱歩さんは喉元を甘く吸いながらうっとりと喉を鳴らす。
本当にこの人は猫みたい
薄い唇が重なると、どうしようもなく幸せに感じてしまった
その幸せを伝えるみたいに中がきゅん♡きゅんっ♡て締まって、乱歩さんが首に吸い付く力が強くなる。
「ダメ!締め付けないで」
『そんな、こと…いわれましても…』
ゴツン、と重ね合った額に長い前髪が触れる。
「もっと、ゆりなさんの中に居たいんだもん」
『っ…』///////
ゆりなは真っ赤になって視線を逸らし
『だって…気持ちいいんです…
自分じゃどうにもできません…』
といじらしく言って顔を隠した。
乱歩はそんな可愛い姿を見せるゆりなをしばし凝視した後、腰を掴んで一気にしたから突き上げる。
『やっ!ん♡なに…ッ』
「今のは君が悪いからね」
『ん♡うそ、あ♡やだ…♡いっ…ちゃ』
乱歩はゆりなの下唇に甘く噛み付くと、固定した腰を突いて奥の奥を刺激する。
「ゆりなさん…っゆりな…さぁ…」
名前を呼ばれて瞳をゆっくり開けると余裕のなさそうな乱歩さんはエメラルド色の瞳を開いてこちらを見つめてくる。
ーーードクン…
と心臓がはねて、中が一気に彼を締め付けた。
『んっぁあ♡』
力のこもった指先が、安物のシーツにシワを作った。