第14章 【文スト】運命を見つける60秒間【江戸川乱歩】
ひとしきり笑い終えると小さな子供がするみたいなキスがいくつも降ってきて
「ねぇ、早く返事してよ
僕もう挿れたいんだけど」と頬を膨らませ催促された
『なんで、終わった後に言わなかったんですか?』
「だって、エッチするなら結婚してからじゃないとダメじゃん」
なんて、大真面目に答える答えるものだから、またさらに笑ってしまう。
『いいですよ』
ゆりなは乱歩の手を握りながらゆっくりと答える。
「うん、そう答えてくれるって解ってたよ」
『本当に全部お見通しなんですね』
「だって、僕は名探偵だからね」
抱きしめられると同時にゆっくりと入ってきた男の塊に、ゆりなは息を吐いた。
体の割に大きくて、胸まで苦しくなってくる。
「ん…入った……
すごい……あったかぃ…」
乱歩はゆりなの中を楽しむように動かずにしばし余韻に浸る。
血流が薄い粘膜を通して感じられて、本当に1つになっていくみたいだ。
「動く…いい?」
『ぅ…ん…』
ゆるゆると微睡むみたいに揺すぶられていたのに、徐々に激しさを増して
タンタンタンって腰骨がぶつかる音が部屋に響く
あと、私の甘ったるい声が
乱歩さんの何か我慢してるみたいな息遣いと混ざって、空間に溶けて行く。
『あ♡はっ…んん♡すご…い、乱歩、さん』
「僕も……ぁっ」
押しつぶされるみたいに挿れられていた体制から、少し起こされて、対面に乱歩さんの上に座らされた