第14章 【文スト】運命を見つける60秒間【江戸川乱歩】
なんでこの人が、ブティックの2階に仮眠室があることを知っているのか
そんなことを聞く余裕など、とっくに無くなっていて
全てを見透かしてくるような表情の男の下で
私は文字通り丸裸にされていた。
「ココ…好きだよね?」
そう言って中指の平が撫でる淫芽が、久しぶりの快楽に跳ねる
『んぁ…やぁ…
らん…ぽ、さんッ』
「もぉ…乱歩って呼び捨てでいいって言ってるのになぁ」
乱歩さんはいたずらっ子が不貞腐れるような表情をする。
そんな子供じみた言葉使いや、表情とは真反対に、施す愛撫はやけに大人らしい。
ゆりなは、乱歩の腕にしがみつきながら本日何度目かの絶頂を迎えていた。
どこを触られても性感帯のツボでも押されているかのように気持ちがいい。
汗と、涙でグチャグチャになりそうだったけれど
本当のことを言うと、グチャグチャと音を立てているのはもっと他の物のせいだろう。
「久しぶりでしょ?
ちょっと慣らしておいた方がいいかもだよね」
クリトリスを可愛がっていた指先がツツ…と下がって淫唇のあたりを探るように撫でた
にゅぷりと音がしそうなほど濡れぼさった秘部に細い指が介入してくると、ゆりなは腰を揺らして軽く果てる。
乱歩の長い綺麗な指は、片手はゆりなの前髪を撫でながら額にキスを落とし
もう片手は蜜壺の中で、女の泣き処を探る。
『んぁぁ♡だ、め…乱歩さん、ソコは…!』
腹の裏を指の腹で押されてゆりなは半分泣きそうな声で脚をバタつかせた
「うん、知ってる
ここが一番気持ちがいいよね
大丈夫、イッていいよ?
ゆりなさんがイッてるとこ見たい」
『や♡ん、♡ぁ゛♡だめ♡っ♡ひぁ♡』
ゆりなは両手で口元を押さえながら、どうにか快楽に争おうと腰を逃す