第10章 【現パロシリーズ】orange【相澤消太】
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「ってことが…昨日あった」
「オイオイ、会って早々いきなりヘヴィーなネタぶち込んでくんじゃねぇよ!!!」
サングラスをズラしながら叫ぶ山田
誰がつけたか、声がいつもでかいからあだ名は「マイク」。
高校で音楽の教員をしている。
「でも、それって立派なモラハラでしょ?離婚できないの?」
やけに色気を見せつける服装で、女物の細いタバコに火をつけるのは香山。大学時代はちょっとした有名人で、アルバイトながらキャバクラでナンバーワンをキープし続けた「ミッドナイトの女王」…略して「ミッドナイト」とか呼ばれている。
こんな成りだが、同じく小学校教員だ。
「本人にする気があれば、の話だろ」
相澤は日本酒に口をつけながら答えた。
この3人で月に2度は飲む、揃いも揃っていい歳して独身の独り身だ。
「なら……寝取っちまえYO!!
お前の口ぶりからすりゃあ、その母親のこと相当気にかかってそうじゃねーか
LOVEなんだろぉ?イッチマエよ」
「そうよ、そんなクソ旦那、いよういまいが関係ないないわ!
いっちゃいなさいよーガバッと!グワッと!!」
二人は下品なゼスチャーで、教師らしからぬ提案を嬉嬉としてしてくる。
「……てめぇらに話すんじゃなかった」
相澤は眺めていたメニュー表を閉じて、店員を呼ぶ