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【雑多作品置き場】short story

第8章 【現パロシリーズ】にじり口【轟焦凍】




先生は、膝の裏と腰上に腕を回し、軽く私を持ち上げると、後部座席に押し込んだ。

『っ…!』


押し込まれた反動で、座席に置いていた荷物が倒れて中身がシート下に散らばる。

『植物…図鑑…?』


文字を追うと同時に轟先生が覆いかぶさるようにのしかかって来た。


「アネモネ…儚い恋」

先生の声が耳元で低く響いて、脳みそが茹で上がりそうになる。

『な……』

同時に、大きく胸元を開かれ、乳房が露わになり
両手で隠そうとするけれど、片手で難無く押し付けられてビクともしない。
朱色と白の前髪で隠れた表情は見えないけれど

ハァ…と熱い息が胸元にかかって、それだけで身体が熱し上がる。

「ジギタリス…隠されぬ恋
マリーゴールド、嫉妬
夕顔、罪深い人。月下香…危険な関係
ニゲラ…夢の中の恋

今日の段菊…忘れられない想い


あと一個、忘れちまったのか?」


『な…』

背筋が凍るようで、何も言葉が続かない

こわい…こわい…こわい…
逃げなきゃ、何とかして



脚をバタつかせるけれど、安安と脱がされた下着はシートの下へと落ちた。

「出会った次の授業でお前に贈った最初の花言葉だ」

何、そんなの覚えてない

覚えてないから…


声も出なくてただ首を横に振る。
先生の体が膝を割って入って来て。
綺麗に整った顔がフッと笑った。




「イカリソウの花言葉は

…絶対にお前を逃さない」



『ぁあっ!』

ピリピリとした痛みと共に、熱いモノが体を突き刺す
袖口を握ると、先生の着物はぐしゃっとシワを残した。



「…ハァ、奥は…ちゃんと濡れてるな」


轟先生は何故か満足そうに微笑を浮かべると
私の腰を帯びごと掴んでもっと奥に沈みこんでくる。


『痛い…先生…嫌だ、嘘ですよね…こんなの』


自分の置かれている状況が信じられなくて
涙が溢れてはこぼれ落ちる。
きっと悪い夢なんだ
どこからか、悪い夢なんだ…


「嘘じゃねぇ…ほら、ちゃんと見ろ

俺と、お前が繋がってんだ…」

先生は少し腰を持ち上げて結合部を見せつせてくる。
厚い雲のかかった満月はおぼろに光を落とすだけでよく見えないけれど
それでも繋がってしまってるという事実だけは
薄ぼんやりとした明かりだけでも十分にわかった。


『…う…ぁ』


ざわつく胸元を押さえつける
なんでこの人、笑っているの?
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