第1章 妄想之縄【モウゾウーノーナワ】
「う……くぅ…」
目を閉じての媚態を想像し始める。
はどんな吐息を漏らすのだろうか?
どんな表情で男を受け入れるのか?
そうすれば直ぐに一物の先端からは透明な液体が零れ出した。
「は…はぁ………」
その名を呼べば俺の右手の動きは一層逸り上下に扱き上げる度に、にちゃっ…にちゃっ…と下品な音を発てる。
「……っ…」
の乳房を激しく揉み拉き、下腹部に舌を這わせ、大きく開脚させる……
とろとろに蕩けた秘部に熱く屹立した一物の先端を充てがい一気に腰を沈め……
俺の頭の中でそんな行為を展開しているのは、信長様とだった。
俺の妄想なのだ。
俺がを抱いて何が悪い。
俺がに何をしたって責められる筈は無いのに……
何故か俺の妄想の中でもを抱くのは必ず信長様なのだ。
「う…あ……」
俺が声を上げると同時に、想像の中の信長様の顔も快楽に歪む。
そしてはそんな信長様の身体に縋り付き、声にならない声で囁くのだ。
『中に頂戴………**様』
「ああっ……出してやるぞ、!
お前の中に出してやる!」
の締め付けを想像し、ぎゅっと一物を握ってやれば呆気なく白濁が迸る。
「く…ぅ……はああ…
……お前が…欲しい。」
己の吐き出したどろりと濃い白濁に塗れた右手の熱さとは裏腹に、俺の心内は寒風吹き荒ぶ真冬の様に凍えて行った。