第6章 望蜀之嘆【ボウショクーノータン】
「何だ……これ…は……」
あれ程に信長様を受け入れていたにも関わらず、の中はまるで俺の一物専用の様にぴったりと吸い付いて来る。
隙間無く一物に張り付いた無数の襞がぐねぐねと畝って、さっさと吐き出して仕舞えと促すのだ。
これが名器と呼ばれる物か……
この所為で『三ツ者』当時のは用済みになっても殺しても貰えず、玩具にされ続けたのかもしれんな。
勿論、これだけが理由で無いのは存分に理解してはいるが、信長様がに夢中になるのも当然だ。
「ああ……熱い。
お前の中は熱い……。
もう…駄目だっ……」
の中に挿っただけだ。
禄に動かしてもいない。
それなのに俺は、まるで筆下ろしの小僧の様に瞬殺されて仕舞った。
「う……くっ…」
身を屈めの背に縋り付く格好で、中々止まらない射精と悦楽に溺れる。
いくら自制不可能だったとは言え、当たり前の様にの中に吐き出した結果を憂う気もあるが、今の俺は何よりも悍ましい想像に捕らわれていた。
……
お前は孕む事の出来る身体だろうか?
例えばお前の腹に子が宿ったとして、十月十日後に生まれ出て来た時……
その子は………
漆黒の髪に緋色の瞳を持っているだろうか……
それとも銀髪に琥珀色の瞳なのか……
なあ、。
『どっち』……なのだろうな。
「んんっ……」
そこまでを考えて、ぶるりと身体を震わせる。
その瞬間にこれ迄で最上の快感が全身を駆け巡り、俺は一層の背に縋り付いてその小さな身体を締め上げる様に力強く抱いた。