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【ヒロアカ】⚡︎【上鳴電気】

第18章 上鳴電気の願望



「じゃあ、汚したらいけねぇから脱いできて」

『はーい』


スキップがちに脱衣場に消えていく咲良の後ろ姿を見送ったあと、上鳴は頭を壁につけてため息を吐いた


「あーーー…なんだこれ」


目の前に、セーラー服の咲良が居て、何もせずにデートに誘うとか

童貞か!!!

いや、最近まで童貞だったんだけど…


好きすぎるって怖い

けど、こうして

咲良と、ただ飯を食ったり、テレビを見たり
くだらない話をしたり


そんな在り来りな事が、一番幸せだったりする


それを教えてくれたのも、全部全部、咲良だ


ソファーでいつの間にか寝てしまった咲良を横抱きにしてベッドに運ぶ

布団をかけて、隣に横になれば、ゆるゆるとした眠りが襲ってきた


明日は何をしようか…

どこへ行こうか……



一つどうしてもしたいのは、咲良と手を繋いで街を歩くこと


いつも、咲良は、人通りが多いところだと
手を繋ぎたがらない


やっぱり、年齢差があるのにベタベタして
後ろ指を刺されたくないんだと思う

私服で出かけても、どうしても3.4歳は離れて見えてしまう

障子とか、轟みたいに大人っぽく見えれば、良いんだけど

俺はいい意味でも悪い意味でも年相応だ

だから明日は、思いっきりベタベタしたい

本当は、大人の咲良ともベタベタしまくりたいけれど

そんなわがままも言えない


付き合えてるだけで、俺は幸せだし

咲良に無理とかさせたくないから



スマホを開いて、デートの計画を練る

咲良と出かける時は、いつも事前にそうしている

けれど、明日は今までと違う
高校生同士のデートだから






色々と検索していると、着信音が小さくなった

俺のスマホじゃない、咲良のだ

ソファーの上に置いてあるスマホがうっすら光って点滅している

俺は特に気に止めるでもなく
検索ページを眺めた


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