第22章 アンケート1位記念。
だが、そうもいかず、働いた理性が通話ボタンを切るのを止めた。
「何歳?何してる人?」
追い打ちをかけるように投げかけられた問に
ゆっくりと目を閉じた。
私は、電気くんを信じるって決めた。
私は、電気くんを好きでいることを恥じない。
そう決めたじゃないか……。
例え、12歳離れていても。
相手が高校生でも。
30になるまで結婚出来なくても
私が好きなのは電気くんなんだ…。
わたしは、心配げに頭を撫でてくれる電気くんを見つめた後、
静かに口を開いた。
唇が震えていたのか、出てきた声はやけに震えていて
やだな……27歳にもなって母親が怖いだなんて。
「15歳……高校生……」
母親の怒り狂う声が、スマホが壊れるくらいの音で漏れてきて
私は思わず通話を切った。