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【ヒロアカ】⚡︎【上鳴電気】

第17章 君と私の何日間かに



目が覚めると、目の前には金髪の男の子…

そして知らない天井…


あぁ、そうだ
私、個性で12年後の世界にいるんだっけ…

甘く鈍い痛みが腰を包む


昨日のことを思い出すと赤面してしまいそう

私ってば…いくら未来の彼氏とはいえ、
初めて出会った人に体を…しかも初体験を許すなんて…



でも不思議と後悔はない
優しかったし、愛されてるなって感じたし…

何よりきもちよかった


枕に半分埋もれている電気くんを見つめる

電気くんに出会うまで、私はどんな人生を送るんだろう

婚約者に捨てられたって言ってたな…


それを救ってくれたのが電気くんだというなら
彼はさながらヒーローのようだ



ドクン!と心臓が跳ねる

『ん………』



もしかして、もう時間切れなの?
嫌だ、まだ戻りたくない…

やっと好きな人に…私の運命の人に出会えたっていうのに


自分の体を抱きしめて落ち着かせる

次第に動機は収まっていった


『よかった……』



額を拭うと汗が出ている

シャワーでも浴びようと、Tシャツに袖を通してベッドから出た


『お邪魔しま…す』


自分の家だと言われても、実感がない
恐る恐る扉を開け、シャワーを浴びる



シャワーから出て、なにか着るものを探す

引き出しの中には男物しかなくて
わからないから適当に1枚黒いTシャツを羽織る

太もも上まであるし、これでいいか


でも下着が見つからない

これ以上物色するのも気がひけるから
電気くんが起きてくるのを待つことにした



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6時になって電気くんが起きる


『おはよ』

「うわ!あ、そっか……いま咲良タメなんだっけか」

一瞬驚いたけれど、すぐ優しい笑顔を向けてくれる

『あ、コーヒーあるよ?飲む?』

電気くんのコーヒーを入れてあげようと立ち上がると
腕を掴まれた


『?』


「……そのTシャツ……」


『どこに何入ってるかわかんなくて…適当に着たの…ダメだったやつ?』

首をかしげてそう聞くと
力強く抱きしめられてしまう


『え?!な、なに?!』


「ヤベぇ…彼シャツ?ならぬ彼ティー?
滾る……可愛すぎてやべぇ」


どうやら、なにかお気に召したようで…
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