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【ヒロアカ】⚡︎【上鳴電気】

第2章 勘違いにご注意を




付き合う?12歳も年下のこの子供と?
いや、そりゃそういう事はしちゃったし
すごく良かったし…この人を子供っていうのもあれなんだけどさ

でも、どんなに外見が大人に近くても
子供は子供

『いや…でも私、君のこと知らないし…』

「これから知ってくれたらいいじゃん?
君じゃなくて、電気って名前で呼んでくれよ」


『電気…くん…』

名前を呼ぶとニカッと笑う電気くん

「お姉さん、名前は?」


『花咲咲良…です』


「なら、咲良

オレマジで咲良のこと大切にするから、
オレと付き合ってください」


両手を握りそう言われる





『でも、私もう27歳なんだよ?
こんなオバサンと付き合わない方がいいって!ほんとに』


「え!?21くらいかと思ってた
えっと、じゃあ12違うのか

まぁ、問題ないっしょ」


『かっる!
大問題だよ!高校生男子はさ、高校生女子と清く正しい交際がセオリーだって!』


「押し倒して童貞奪っといて
清く正しくはないっしょ(笑)」



『正論すぎて何も言い返せません、ごめんなさい』


「そりゃさ、お姉さんからしたら12も下の男嫌かも知んねぇけど
オレ、これ運命だと思ってるから

だからさ、年齢とか関係なしにオレの事みて決めてよ」


ね?と笑顔で言われて、何も言えなくなる

彼は15歳だけど、考えてる事は私より大人だ




『私なんかでよかったら…お願いします…』



そう小さく言うとギュッと抱きしめられた

「ホントに大事にするから」







婚約者を寝取られた次の日、高校生男子の彼氏が出来た



人生何があるか分からない
けど、今はずるくてもこの出会いに

彼に少しでも傷を癒してもらえたら…


三十路を手前に、こんな無謀な恋愛をすることにしたのは

電気くんの事を好きになりそうだったからかもしれない



でも、それが分かるのはまだ少し先のお話




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