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【ヒロアカ】⚡︎【上鳴電気】

第13章 すれ違い絡み合い



業務はきちんとこなしながら
戦う電気くんに目をやる

いつも見せない真剣な眼差し…
個性を使っているところも初めて見るし

本当にかっこよすぎて、どうしよう
ニヤけそうになる顔を両手で叩く

仕事中仕事中!


と、そのとき画面の中で大爆発が起きた

『ひぇ!?』


「どうした?」

『ビル…たぶん1棟崩壊しました…』


土埃が立っていてよく見えない
どんな個性があったらこんなことになるんだろう?


「うわぁ…現場いける?
使えるものと使えないもので見分けないとね…」


『は、はいわかりました』

私は壊れたであろうビルとその周辺地図を持って
電気くんたち1-Aが居る演習場に向かった






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演習場の入口に身分証を通して中に入る

この演習場βは夜間の停電した街中を再現しているから右も左も見えないほど真っ暗だ

あらかじめ持ってきていた暗視鏡とヘルメットをつける
遠赤外線で、どうにか人が見える…あれは相澤先輩だ


足元を気をつけながら相澤先輩の元に向かう

声をかけようと口を開くと

「上鳴か?」と先に先輩から声をかけられた


先輩がこちらを向く

「咲良?」


『あ、はい、そうです』


「今度は本物か…どうした?」


本物?と相澤先輩の発言に疑問は残るが
『あ、ビル一個壊れたのが見えたので
状況確認に来ました』


「あぁ…爆豪がやったアレか…」


先輩の指差す建物を見ると、確かに見事にぶっ壊されている


『うわぁ…こりゃまた派手に…』

時計を確認すると、もう後少しで授業も終わるはずだ
もう少し待って、終わったら確認に行こう


そう呑気に思っていた時だった
「咲良!」


体に帯状のものが巻きつき、相澤先輩の胸の中に引き寄せられ
身を守られる

『ひゃう!』


パラパラと瓦礫が横をすり抜けていく

「大丈夫か」

ほぼゼロ距離に相澤先輩
昔の記憶が蘇り赤面してしまう


『だ、大丈夫です
ありがとうございます…』


あの頃と変わらない、少し低めの体温と乾いた声
だけどあの頃とは違う、大きく成長した身体…
背も20センチ以上伸びてそうだし、何より着痩せしてわからなかったが
胸板が厚くなっている…
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