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【ヒロアカ】⚡︎【上鳴電気】

第13章 すれ違い絡み合い



〜咲良side〜

個性事故にかかってしまった事を告げ、
個性が切れるまで保健室で横になる


(だいぶ落ち着いた…よかったぁ)

身体のほてりも徐々に薄れてきて
今は割と理性を保っていられている、うん大丈夫
すこーしムラっとするだけだし
大丈夫大丈夫


自分に言い聞かせるように頷く


解除予定時間になると、2時間の熱情が嘘だったかのように
個性効果は解除された

保険医のリカバリーガールさんに声をかけ、備品管理室に戻る










『ご迷惑をおかけして、申し訳ありません!』
深々と頭を下げると安永さんは大丈夫!と首を振ってくれる


「ここで働いてたら個性事故に巻き込まれるのはよくある事だから!
気にしなくて大丈夫!
私も皆んなも何回もかかってるよ?」


「そうそう、安永なんか
一日中天井に浮いたままで過ごす羽目になったり
性格がネガティヴになる個性にかかって、使い物にならなくなったり大変だったもんな」


「よく覚えてますね!忘れてくださいよそういう事は」

安永さんが顔を真っ赤にして言う

特殊な学校だからこそ、そういう特殊な事故も起きるのか…
気をつけないとなぁ、と再度気を引き締める

今日みたいな個性事故にはもうかかりたくない







自分の席に戻り、業務に取り掛かる


午後からの授業はヒーロー科の実技演習があるので
リアルタイムでぶっ壊されていく備品たちの確認と発注作業がメインだ


『今日の担当は…』
机の上に置かれた、既存の建物見取り図と、使用クラス名を確認する

1-Aと書かれた使用クラスの欄に一瞬胸がドキッと高鳴った


(電気くんのクラスだ…)
画面を見ると、もう授業は始まっているようで
電気くんのクラスメイトたちが暗闇の中作業する姿が暗視カメラに映されている


壊れた備品の確認をする目的なはずなのに
目では電気くんの姿を探している


『あ…』

画面を切り替えた時、建物内を進む電気くんが目に入る


(これが電気くんのバトルコスチュームなんだ…)

立襟の黒いジャケットに、白のインナー
ズボンも光沢感のある細身の黒で
バランスのいい電気くんの体にとても良く似合う

耳には発信装置?のようなものが付いている

いつもと違うヒーロー姿の電気くんに胸はときめきっぱなしで
ドキドキとうるさい



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