第11章 恋敵と書いてライバルと読む
「だってあのイレイザーヘッドが花持ってくるとか
違和感ありすぎて
珍しい花だったし?咲良かなーって」
花言葉を調べたことはなんとなく言わないでおく
女々しいって思われそうだし
『そうなんだよー、
明日から毎日教室用のお花持ってこいって言われてるんだ
今日の二コチニアは、花言葉が秘密の恋って言うんだけど
意味深な花言葉が出ると困るんだよね…
電気くんとのことバレそうで』
「でも気持ちが花言葉で出るってのは知られてねぇんだろ?」
『あ、うん
それは知られてないからセーフなのかな?』
咲良は首をコテンと傾げる
そういう女らしい仕草ひとつひとつにオレがいちいちとトキメイている事を咲良は知ってるんだろうか
ベッドの中で咲良を抱きしめている時は、年齢なんて本当に気にならなくなる
繋がってる間はただの男と女になれら気がして好きだ
咲良の滑らかな肌に指を這わせると、小さく身動いでキスを返してきてくれる
「かわいい…咲良」
『んんっ♡』
「声たまんねぇ…もっと聞かせて」
咲良の耳を甘噛みしながらそう呟く
耳にピリピリと電流を流す
繋がってる部分が切なげにキュウキュウと締まった
「なぁ、学校にいる時の咲良って
すげーかわいい…ってか綺麗…」
今日学食で見つめていた咲良の横顔を思い出す
2人きりでいる時と違って、気を許してない感じ?ONの咲良はしゃんとした良い女だった
ランチラッシュが目をかけるのも無理もない
『べつに…いつもと変わらないよぉ…』
くったりとした視線を送ってくる咲良
こんなにトロけた顔の咲良を知ってんのは自分だけだという優越感
「このトロ顔はオレだけのな?」
返事を待たず腰を深くする
『ひやぁ♡っんん
も、ダメ…イッちゃう…』
「いいぜ、一緒にイこ」
手から微弱な電流を流すと、中でビクビクと痙攣が起きる
『んにゃああああ♡』
咲良はオレにすがりつきながら果て、オレも咲良がイク声を聞きながら全部吐き出した