第8章 他人様の言うこと
家に着いてすぐ、玄関でもつれ合うようにキスを繰り返す
ベッドまで行くのも待てないほど、胸が高鳴ってどうしようもない
電気くんがワンピースのジッパーを素早く外すと、するりと床に落ちた
わたしもブルゾンを脱がせてベルトを外す
言葉なんていらない
これからどうなるかなんて、二人がわかっていればいい
玄関すぐの廊下に押し倒されてブラを下に引かれると
収まっていた胸が溢れる
電気くんに唇を塞がれたまま両先端を摘まれるとピリピリとした感覚に襲われる
『あっ、ぁあ♡』
背中をのけぞってしまうほどの快感
「摘んだだけで軽くイッた?」
『んぁ…なんか…電気くんから、時々ピリピリってなるの…』
前に個性の話をしてた時言おうとしたこと
セックス中に電流が流れたみたいになって、強制的にイかされちゃうってことなんだよね…
今もそう、ピリピリ気持ちがいいのが来て…
電気くんはポカン、とした顔でこちらを見ている
「その手があったか…」
『へ?』
「低周波で流せば…」
電気くんがまた乳首をつまみ、きゅっと引っ張る
そして
『んにゃぁああ!っ♡』
中がビクビクするほど気持ちいい刺激が体を駆け巡る
なに…今の
「これだったら、俺は強えぇ…
テクニックとか関係なしに」
連れしそうに言いながら、私のクリトリスに手を伸ばす
擦られたところから、またピリピリと
『っあ………♡』
今度はわかってしまった、電流を流されてる
すごく低い数値で…でもそれは快楽を呼ぶには十分すぎる
「これで咲良のことイかしまくれる…」
『え…まさか』
「イクときって、膣内の筋肉収縮のせい知ってる?
同じ筋肉運動が低周波で流せば…」
『や、やだ…んにぁあああ!』
電気くんが触っているところから電流がながれて
中がきゅううって締まると同時にあっけなく果ててしまう
「強制的にイかせれるっつーわけ」
『やらぁ…も、やめ…あぁあ♡』
何度も何度も快楽の波に飲み込まれる感覚
イきたくないのに、イかされてしまう
アソコはバカになったみたいに愛液が流れ出るし
クリトリスはピクピクして苦しいくらい
『やぁ…も、イけない…』
電気くんがイタズラっぽい顔で見つめてくる
その顔だけで気持ちよくなっちゃう