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【ヒロアカ】⚡︎【上鳴電気】

第7章 もっと知りたい



「何買ったん?」
ソファーに荷物を起きながら電気くんが尋ねる

『えっと、明日着ていく服と…靴とカバン』

あ、あとね と黒い紙袋を電気くんに差し出す
『はい、これは電気くんに』

「え?!オレに?」
電気くんはすごく驚いた顔して紙袋を受け取る

『うん…なんか見てたら似合いそうかなって』

「マジか!嬉しすぎる…開けてい?」
頷くと電気くんは丁寧に袋を開けて、中の包装をめくる
なんだか今更ドキドキするな…


「うわ…咲良、これヤバイやつ」

『ヤバイですか…』

電気くんすごく目をキラキラさせてる
これはーーー喜んでる?よね

「めっちゃカッケェ、ドストライク」
ブルゾンを抱きしめて、キラキラしてる


『そんなに喜んでくれてよかった』
そう言って笑うと、電気くんは急に静かになる

「なんか、オレ咲良にしてもらってばっかだよな」

『?』

「色々、オレは何も返せてないのに…」

『そんなことないよ?』

電気くんはなんとなく落ち込んでいるように見える
「オレも咲良にきちんと返したい」

『本当にきにしないでいいのに…ん?』
ん?なんかさっきから焦げ臭い………

『なんか焦げ臭くない?』
みると、キッチンから煙が上がっている

「あ!!!やっべ!!」
電気くんが急いでキッチンに走っていく
蛇口をひねって、ジュワ!!と鉄が冷める音がする

『…なんだったの……?』
火事にならなくてよかったーと胸をなでおろしながらキッチンに近寄る

黒い…なんだろ、これ

「晩メシにミートソース作ってたん焦がした」
凹みまくる電気くん

私はたまらなくなって電気くんの事をぎゅーっと抱きしめた

『ありがと、電気くん』


「いや、おかしくね?焦がしたんだけど…」

『作ってくれてたのが嬉しい』

冷蔵庫はほぼ空だったから、学校帰りに材料を買って作ってくれてたんだろう
その姿を想像するだけで嬉しくなる

『トマト缶、もう一個あるし
私ベーコン買ってるから、トマトベースのパスタ作ってよ』
抱きしめながらそういうと、電気くんは抱きしめ返してくれる

「任せろ」


そのあと2人で少し遅い晩御飯を食べた
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