第6章 新しい場所
咲良の背中に覆いかぶさるように欲を吐き出した
最後まで搾り取られる
『……んっ♡』
舌を絡めて余韻に浸る
幸せすぎて怖えぇ
湯船に二人でつかって、咲良を後ろから抱きしめる
「完全にのぼせるな、これ」
『ううう…恥ずかしすぎる…』
「オレは幸せすぎる〜」
下らない話とか、今日の学校の話をしながら髪と体を洗い
風呂から上がる
『あ、プリン買ったんだった』
ソファーでくつろいでいると、咲良が冷蔵庫からパタパタとプリンを持ってくる
『はい』
「サンキュ」
『あのね、電気くん』
プリンを食べながら咲良が言う
『今週末に、電気くんのご実家に挨拶行こうかなって』
「マジ?来てくれるの?」
『うん…電気くんとのこと、キチンと認めてもらいたいから』
「絶対大丈夫だって
親の許可とったら、オレもここ住んでいい?」
『電気くんが住みたいな、私はいいけど…』
「住みてぇ!
毎日咲良と居たい」
正直あまり心配はない
親はオレのこと基本何でも応援してくれてるし
なにより咲良は誰が見てもきちんとしたお嬢さん
反対される理由が見つからない
でも大人には大人同士のルールみたいなのがあるのだろう
咲良に言われるがまま、
親に今週末彼女を連れていくってLINEをいれる
親からすぐに返信が来た
【週末彼女連れてってい?】上鳴
母親【いいわよ!楽しみだわ】
【サンキュー】上鳴
母親【どんな子なの?】
【会ってからのオタノシミ】上鳴
「予定大丈夫だってさ」
スマホを収めながら咲良に言う
『そっか、うー緊張するね』
咲良が花瓶の水を変えながら困ったような顔をする
「それ、今日出した花?」
花瓶を指さしながらいう、黄色の小さいのがたくさんついてる花
『あーうんヒヤシンス』
「花言葉は?」
『教えません』
なぜか照れてそっぽを向いてしまう咲良
えー教えてくれよーって言っても教えてくれない