第5章 ホントのハナシ
〜上鳴side〜
ニヤける顔を抑えながら、オレは教室に向かった
教室に入ると、切島が「おはよ」と声をかけてくれる
「はよ!
な、な、みんなに報告!」
おれは教台の前に立って両手を上げる
「オレ、上鳴電気、
ついに彼女ができましたーーーー!!!!」
「まじかよ!?」
「いや、嘘だろ」
「嘘だな」
「ないな」
「うるせぇな」
「寝言は寝ていえ」
なんかみんな冷たくね?
「いや、マジなんだって!
俺が一番信じられねぇけどほんとなの」
なんで信じてもらえねぇのかな!
切島「マジなら、めでてぇ!」
切島が肩を組んでくる
「マジマジ!そうゆう冗談は言わねぇから」
芦戸「よかったね!カミナリ!」
爆豪「よっぽど物好きな女だな」
瀬呂「上鳴に出来るなんてな(笑)」
峰田「んだと?!それ本当だったら許さねぇ!」
峰田がどす黒いオーラを出してくる
芦戸「ね、ね、どんな子?!」
芦戸が身を乗り出して聞いてくる
「なんと、クソかわいいーーー!やったー!」
「「おおおお!」」
耳郎「よかったじゃん」
「サンキュー♪オレまじ今幸せ」
切島「どこ校?雄英?」
「いや、年上」
「「「ええええーーー!」」」
今日一大きい反応が返ってくる
「え?そこ驚くとこ?」
瀬呂「年上のお姉さま…くそ、なんでだ…上鳴なのに羨ましい」
切島「上鳴なのに負けた気がする」
爆豪「死ね」
峰田「お前もオイラ側の人間だと思ってたのにいいいい」
「おい、上鳴なのにっておかしくね?」
瀬呂「写真ねーの?」
「ああ、撮ってないな」
芦戸「夢なんじゃない?」
切島「妄想なのか、上鳴」
耳郎「孤独が生み出した幻想」
峰田「あ、そっかぁ」
「ひでぇ!実在するって!
まじ、みんな驚くぐらい可愛い素敵女子だから」
なんかみんな引いた目で見てくるけど
マジなのに!
そりゃオレも途中で夢かなー?って思ったけど
大丈夫、夢じゃないはず
咲良のことを思い出して、またニヤニヤしてしまう
授業頑張って、咲良の元に帰りたい
いつかクラスの奴らにも紹介したい
なぜかいつもより、真剣に授業に取り組めた
立派にヒーローなって、咲良と…なんて
まだまだ早すぎるか