• テキストサイズ

【ヒロアカ】⚡︎【上鳴電気】

第3章 ここから始めて




「オレ、彼女できたら結構べったりタイプだったみたい」

『みたいって…今までどうだったの?』

「こないだまで中学生だったんだぜ?
今まで居たことねーの
咲良が初めての彼女」

『え、嘘』

咲良は本気で驚いているようで、目を大きく開く

「嘘じゃねぇって
初めてで、最後の彼女にするツモリ」


『………バカ』

照れながら、でも嬉しそうな咲良
本気で可愛い、この子が彼女とか、オレ幸せすぎる


「だからさ、部屋も一緒に決めたい
なんか、新婚っぽくね?一緒に部屋決めて、家具見に行ってとか」

クスクスと笑い始める咲良

「え?変な事言った?」

『あーいや、
電気くんと部屋見に行っても姉弟にしか見えないだろうなーって思ってさ』

「ひでぇ
俺そんなにガキっぽくないよ?」

ぎゅっと抱きしめる、なんかやっと笑ってくれた気がする
まだ時々見せる悲しげな表情が痛々しい

そりゃそうだ、婚約者が結婚直前に浮気なんて
想像もつかないほど辛いに決まってる

さっき食べたハンバーガーだって、ほとんど残してたし

未練があるって訳ではなさそうだけど…


さっきから何度も電話でスマホが震えている
きっとあの男からだろう

一人にしてしまえば、さみしさから許してしまうのではないかと不安になる

タダでさえ子供扱いされてるし
まぁ、子供なんだけどさ

年齢言ってから
男として見てもらえてるのかイマイチ分かんねぇ


もっと頼ってほしい、弱味見せて欲しいのに
頼りねぇんだろうな…オレ






咲良が風呂に入ってる間に
家に戻って荷物をまとめる
何泊かできるように


親に彼女んとこ泊まるって言ったら
大喜びされた
今度紹介しなさいよなんて言われて嬉しくなる

彼女っていい響きだよな
早くクラスの奴らに言いてぇー
ホテルまでの道を走りながらニヤニヤしてしまう


月がとびきり綺麗に見えた


/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp