• テキストサイズ

【ヒロアカ】⚡︎【上鳴電気】

第22章 アンケート1位記念。




そこまでの説明を受けて、どうして私は怒られているんだ?
咲良は首を傾げたが、それより目眩が酷い。

『いや…だから、家に帰ったら私の後輩とヤってたの…
破棄するにきまってるじゃない…』

「馬鹿!あんた自分がいくつだと思ってんのよ、27よ?27。
こんな年まで売れ残って……

たかだか一回浮気されたくらいで、破棄なんて。自分の立場わかってるの?!

はぁ…もう情けないったらないわ……」


母親の言葉を聞きながら、咲良はキッチン台に背を預けてへたり込んだ。

一回浮気されたくらいで?

結婚前にだよ?そんなのこれからもされるに決まってるじゃん。

しかもどこかの他人じゃない。
私の直属の後輩だ。

大方、あの後輩とも上手くいかず、こちらに泣き付いてきた、くらいのものだろう。
別れてて実に2ヶ月がたっていて、今更実家に行く意味がわからない。


「とにかく、お母さんが謝っといてあげたから!!!さっさと仲直りして結婚してもらいなさい」


『は?!やだよ!!!なんで謝ってんの!?悪いのはあっちじゃん!!!』

思わず感傷的になって叫んでしまった。
その声に驚いた上鳴は、咲良を心配してすぐ側に寄ると、


キッチンの隅っこで小さく震えている咲良を見つけ、抱きしめた。


「裕太くん言ってたけど、あんたも浮気してたんでしょ?
しかもかなり年下。」


(死ね!)
心の中で元婚約者にそんな悪態を付いてしまう。

よりにも寄って、電気くんのことまで暴露されてはたまらない。
それに、浮気はしてないと言ったのに、あの男はどこまでカスなんだろう…。

/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp