【跡部】All′s fair in Love&War
第9章 carnival night!
――初めては痛い、と聞いている。 多分守河も初めてだろう…多分。
でも、なるべく痛く無くしてあげたい。
「ひぁっ…ん、」
「すっげーこそばそうなのに、気持ちよかったりすんの?」
お臍をぐるり、と舐めてみても高い声が出たから、そう聞いてみると。小さな声で――わからない、勝手に出るのよ、と返される。何それ。
「可愛すぎるしー、そんなの」
いつも俺のこと可愛いって言ってくれるけど。そう言ってる時の守河の顔はもっと可愛いんだ。誰にも知らせたくない。俺だけ。今のこの顔も声も俺しか知らない、もちろん、松元だって知らない――
脇腹をつうっと舐め上げると、体を捩らせながら俺の髪をくしゃっと掴む守河。
そのままくしゃくしゃ、と頭を混ぜられる。
――嫌じゃないって事だよな、大丈夫だよな?守河のスカートをぺろり、とめくると、上と揃いの黒い下着が見える。――えっろ。
端に手をかけると、守河が腰を上げてくれたから、そのまま下着をするっと引き剥がした。
そして、そのままの流れで唇を寄せる。
「え!?ちょ、ジロちゃんっ!?」
初めて守河の焦ったような声。そりゃそうだよな、綺麗なもんじゃないし。でも、守河のなら全然平気だった。それより痛くしたくない、という気持ちが先に立つ。
「ひゃあっ!あぁっ、あっ」
舌を穴に入れ、ぐり、とかき混ぜると。守河の声は先程までより大きくなった。俺の頭を掴んでしまって、口を塞ぐのを忘れているらしい。俺にとっては好都合だから、教えてあげないけど。
何処が気持ちいいとか、どうすればいいとかさっぱりわからない、無遠慮な俺の愛撫でも感じてくれているようで、とろり、とした液体が流れてくるのを感じる。
「…さて、」
こっからどうしよう。指とか入れるの?舌を入れるだけできゅーっと詰まっているような感覚だった、あそこにこんなの入るの?
困っている俺に気付いたのか、守河が呼吸を整えるようにはぁ、と息をつき起き上がった。