【跡部】All′s fair in Love&War
第17章 夏と熱と余韻と原因
今この人の目に映っているのは、俺だけだ!そんな優越感、全能感に包まれながら。露わになっていた下着ごと、乳房を鷲掴みにする。
「痛っぁっ…!」
「…今の声良いですね。もっと聞かせてくださいよ」
「何言ってんの、もっ、いやぁっ…!」
ぐにぐにと力を込めて揉みしだくと、手の動きに合わせて形を変える胸。かなり痛いようで、先程まで開いていた目はぎゅっと閉じられ、目尻からはまたじわじわと涙が零れている。
そのままの動きで指を動かし、乳首をつまみ上げると、声は悲鳴に変わる。そして背が弓なりに反り、俺の手から逃げるような動きに見え、片手で腰をぐっと掴む。そんな俺の動き一つに怯え、びくり、と震える姿を見て、征服欲に支配される。
「ヒヨっ…ヒヨぉっ」
舌っ足らずな声で名前を呼ばれ、何かがぞくぞくと背筋を這い上がってくるような感触。下手な喘ぎ声より、余程興奮させてくれる。
スカートをまくり上げ、そこで初めて下着を見る。上と揃いの、ピンクのフリルとリボンがごてごてと飾られた少女趣味な物だ。まじまじと眺めていると見ないで、と涙声で哀願されたから、期待に応えて動くことにする。
薄い布をつつ、と摩り、現れた谷間に沿って指を動かす。恐らく自分で触ったこともない場所を弄られて、羞恥と恐怖で涙腺が馬鹿になったらしい。先輩の目からは、もうひっきりなしに涙が流れている。
「いやっ、いや、だ、あっ」
「さっきまでみたいに名前呼んでくださいよ、その声で。ねぇ、松元先輩」
「や、や、ひよぉっ」