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【文スト】永久に枯れない花の色は

第8章 彼の見えざる手


「手前等、コイツ等の顔を覚えておけ」

「「「はっ!」」」

中也が指示を出すと後ろに控えていた黒集団が素早く写真を撮る。


「薄雪、一旦引くぜ」

「はい。お気をつけて」


薄雪は一礼して中也達を見送る。
そして、直ぐに男達の方を向いた。


「サイレンの音からして間違いなく此方に向かって来ていますね」

男達がサイレンに集中していることが判る。


「私に政治家の圧力と云う鬼札さえも切ることが出来ない貴方がたに1つご忠告申し上げます」


男達が薄雪の方を一斉に向いた。




「―――江戸雀は最初に死にますよ?」




ゾッとするほどの悪寒が辺りを包んだ。


「努々お忘れなく」


写真を撮られていた。
仮に政治家の権力を行使して罪から逃げられたとしても、絶対に的に回してはならない組織から逃げることなど出来なくなったのだ。

と、なればだ。
今から取るべき行動は只、1つのみ。



ついにサイレンの音が最大に達し男達は決意する。




「「警察だ!!!」」



「「「僕達が犯人です!逮捕してください!」」」


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