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【文スト】永久に枯れない花の色は

第7章 戦争の残火


太宰達が居る空間の6分の1程の部屋に、
薄雪、ナオミ、樋口、銀の4人は居る様だ。

「ナオミを如何する積りだ!」

「谷崎、落ち着け!」

今にも飛びかからんとする勢いで云う谷崎を国木田が必死に制止する。


「今、彼女達はこの真下の空間に居る」

「!」

太宰達が居る空間は窓があり、外が見える。

詰まり、彼女達が居るのは地下だ。


「拙いな」

「……。」


太宰と中也が同じ顔をする。
口には出さなかったが、中也も太宰と同じ考えが浮かんだのだろう。


「…何がですか?」

敦が太宰に問うた。


「水を使った実験施設と云っていたからね。恐らくあの部屋は水で埋められる」

「えっ!?」

「「!?」」

「御名答だ」


太宰の予想を男が肯定した。


「あの部屋を埋め尽くすのに5分も掛からない――――どうするか考えるんだな」

ピッ


「「「!」」」


男が釦を押した瞬間に4人が居る部屋に水が流れ込んできた―――。

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