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【銀魂/銀時夢】忍ぶれど

第1章 しづ心なく(銀時side)


デートに備えて、俺は珍しく仕事をこなした。
殊勝に働く俺を、はじめは新八も神楽も不思議そうに眺めていたが、小遣い程度の給料と肉を食わせたら喜んでいた。
ちょろい……いやいや、可愛いモンだぜ、こいつら。
ただまあ、懐をあったかくするために、浮気調査の調査対象に接触し、
「調査内容を黙っていてほしければ、これだけいただきますけど」
と、調査料の倍以上の金をせしめる、死の商人をしていたことは内緒だ。

そしてその次の日曜日。
俺が昼過ぎににその店に向かうと、既に長い列ができていた。
2時間待ち、だという。
史緒ちゃんが3時に来るのだとすれば、ちょうどいいかな。
男だけの客は入れない店だから(史緒ちゃんとのデートの口実になってくれたのはありがたいけど、これって差別だと思うぜ)、並んでいる客も女ばかりだ。
ただ、俺のように順番待ちをしている男も多いのだろう。
「お客様、当店は男性のみのお客様の入店はお断りさせていただいておりますが」
行列を確認しに来た店員に言われたが、
「後から連れが来ます」
と答えると、
「失礼しました。こちらメニューになります」
とあっさりとメニューをよこした。
うおお、パンケーキの上に生クリームがたっぷりかかって、さらにイチゴだのブルーベリーだのが山ほどのっている。
何だこの、夢の食いモン。
3食これ食いたい。
でも完全に糖尿になるな。
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