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【銀魂/銀時夢】忍ぶれど

第1章 しづ心なく(銀時side)


「じゃあさ、2人で一緒に行こうぜ。俺が先に並んでるからさ、順番が近づいた頃に史緒ちゃんが来てくれればちょうどいいんじゃねえの?」
彼女が顔を上げた。
「ほんと!?そういうのも万事屋の仕事としてやってくれるの?」
「まあ、そういう仕事の依頼もあるけどさ。
今回は、忙しい史緒ちゃんと、時間のある俺で、ちゃんとギブ&テイクが成り立ってるじゃん?
だからお代はなし。史緒ちゃんが身一つで来てくれればいいよ。俺もあそこの店のパンケーキ食べたかったから」
いや……、ほんとのことをいうと、仕事にしたくないんだよな。
仕事にしなければ、これ、デートじゃん?一応。
いや、もちろん史緒ちゃんが身体であんなことやこんなことを払ってくれたら、一番いいんだけどさ。
あ、やべ。想像したら勃ってきそう……。
健全な定食屋で、銀さんの銀さんをギンギンにさせるわけにはいかねえっての。
「じゃあ、今度の日曜日でもいい?私、3時くらいなら出てこられると思う」
「おー、わかった。任せとけ。銀さん、2時間でも3時間でも並んで待ってるから」
「ふふ。ありがとう。あー、日曜日を楽しみに、仕事頑張れそう」
そう言って彼女は頬杖をついて俺の顔を見た。
もちろんそれは、そのパンケーキが楽しみってことなんだろうけれど、まるで俺とのデートを楽しみにしてくれているみたいに聞こえて、俺の頭の中は、戻ってからもしばらく花畑だった。
あーあー、やべーな。頭の外側がフワフワ天パなのはもとからだけど、中身もフワフワしちゃってるぜ、今の俺。
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